消滅時効の援用

消滅時効とは

消滅時効というのは、時効の一つになります。この時効というのは一定期間権利を行使しないことで起こる法律的な制度で、消滅時効というのはそのうち、権利を持っている人が一定期間権利を行使しないことで、その権利自体が消滅してしまうというものになります。

 

例えば、お金を貸している人が、一定期間お金を借りている人に対して「お金を返してください」と言わないあ、つまり債権を回収するという権利を行使しない場合で、法律が定めた期間以上の期間が過ぎてしまった場合には、お金を借りている人、つまり債務者に対して「お金を返してください」ということが出来なくなってしまう。

 

ということになります。消滅時効は債権といった財産権に対して発生しますが、所有権や占有権などについては適用されません。また、消滅時効の対象となる権利は、消滅時効の起算点からそれぞれのケースによって定められた期間が経過した時に消滅することになります。

 

この定められた期間というのは最短で6ヶ月、最長で10年になっています。それぞれの権利のケースによって期間が異なりますので気を付けましょう。

消滅時効の援用

一定期間が過ぎると権利を持っている人がその権利を行使できなくなってしまう消滅時効の制度ですが、債権者はこの制度を適用しなければ債権者に対し消滅時効による利益を受けることが出来ません。

 

債権者に対して消滅時効のために債権が消えたこと、つまり債務者にとっての利益を受けることを相手に伝えることを「援用」といいます。

 

消滅時効の援用をするためには、債務者は債権者に対して「時効援用通知書」というものを送付することになります。

 

この時効援用通知書は通常内容証明郵便にて送付します。

 

この内容証明郵便というのは、いつ、どのような内容の文章を送付したのか。

 

ということを配達証明付で郵送するというものになります。

 

しかし、一つ気を付けなければならないのが、消滅時効の期間が経過した後、債権者から債務の履行を求められ、一部でも債務の履行をすると、消滅時効はその債務履行の時点が消滅時効の起点に代わってしまいますので注意しましょう。

 

たとえば借金の消滅時効期間が過ぎたのち、債権者が少額、一部でもいいので返済をしてくださいと言った通知が来たために、少額の返済をしたという場合、消滅時効はさらに5年間伸びることになります。

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